揚げ物やローストビーフ、お菓子作りなど、繊細な温度管理が求められる料理で、レシピ通りの温度にできず失敗し後悔した経験はありませんか。
そんな時に役立つのが料理用温度計です。
ただ、いざ探してみると「料理用温度計はどこに売ってるの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
この記事では、ニトリや無印、あるいは100均のダイソー・セリア・キャンドゥといった身近な店舗での取り扱い状況から、100均のデジタルの有無や、気になる100均の精度はどれくらい?という疑問まで徹底的に解説します。
さらに、アナログとデジタルはどちらがいいのか、プロも使うおすすめの非接触タイプ、基本的な選び方は?といった購入前の悩み、また料理用温度計は洗えるの?といった購入後の疑問にもお答えします。
100均でおすすめのデジタル製品から高性能なモデルまで、あなたに最適な一本を見つけるための情報をお届けします。
- 100均やニトリなど身近な店舗での取り扱い状況がわかる
- アナログとデジタルの違いや失敗しない選び方の基準がわかる
- 100均の料理用温度計の精度やおすすめ品がわかる
- プロも使う非接触タイプなど高性能な温度計もわかる
料理用温度計はどこに売ってる?身近な店舗から解説

- ニトリや無印にもある?
- 100均のダイソー・セリア・キャンドゥは?
- 100均にデジタルタイプはある?
- 100均の精度はどれくらい?
- 100均でおすすめのデジタルはこれ!
ニトリや無印にもある?

料理用温度計を探す際、まず思い浮かぶのがニトリや無印良品といった生活雑貨を幅広く扱う店舗かもしれません。
ニトリでは、キッチン用品コーナーで料理用温度計が販売されています。
999円(税込)で「マグネット付き クッキング温度計(NDOー01)」のようなデジタル式のモデルが取り扱われており、-15℃から250℃まで測定可能で、角度を変えられるなど便利な機能も備わっています。
こちらはネットでも購入可能です。
また、大手メーカーであるタニタやドリテックが製造した商品を置いている場合もあり、実店舗で手軽に信頼性のある製品を購入できるのが魅力です。
ただし、品揃えは専門店やオンラインストアに比べると限られる傾向にあります。
一方、無印良品では、2025年8月現在、料理用温度計の取り扱いは確認できませんでした。
過去に販売していた可能性はありますが、公式サイトのラインナップには見当たらないため、無印良品での購入を検討している場合は注意が必要です。
100均のダイソー・セリア・キャンドゥは?

「まずは手頃な価格で試してみたい」と考える方にとって、100円ショップは非常に魅力的な選択肢です。
ダイソー、セリア、キャンドゥといった主要な100円ショップでは、料理用温度計を取り扱っています。
アナログタイプ
ガラス管を使用したシンプルなアナログタイプの料理用温度計を110円(税込)で販売していることがほとんどです。
揚げ物用のクリップが付いているものや、パン生地の発酵温度を確認するのに適したものなど、種類は店舗によって異なります。
基本的な温度管理には十分対応できるため、初めて料理用温度計を使う方には最適です。
デジタルタイプ
デジタルタイプについても、取り扱いがあります。
後述しますが、アナログ式よりも高機能なデジタル温度計が、100円とまではいかないものの、驚きの価格で販売されている場合があります。
100円ショップの製品は、何よりもその手軽さがメリットですが、店舗によって在庫状況や取り扱い製品が大きく異なる点はデメリットと言えます。
また、品質や耐久性の面では、やはり専門メーカーの製品には及ばない場合があることを理解しておく必要があります。
100均にデジタルタイプはある?
「100均の温度計はアナログだけ」と思われがちですが、キャンドゥではデジタルタイプの料理用温度計も販売されています。
参考:デジタルクッキング温度計【公式】≪1個からお届け≫Can★Doネットショップ
価格は550円(税込)と110円商品ではありませんが、一般的なキッチン用品店で販売されているデジタル温度計と比較すると、非常に安価です。
キャンドゥのデジタルキッチン温度計は、-20℃から250℃という非常に広い温度範囲を測定できるスペックを持っています。
この広い測定範囲により、冷凍肉の解凍温度の確認から高温の揚げ油まで、家庭料理のさまざまなシーンで活躍します。
操作もボタン一つとシンプルで手軽さが魅力です。
セリアはデジタルタイプの取り扱いは稀で、基本的にはアナログタイプが中心となります。
またダイソーでも過去に取り扱いはありましたが、現時点では確認ができませんでした。
デジタル式の料理用温度計を100円ショップで探す場合は、まずキャンドゥのキッチン用品コーナーを確認するのが最も効率的でしょう。
100均の精度はどれくらい?

100円ショップの料理用温度計を購入する上で、最も気になるのがその測定精度でしょう。
結論から言うと、100均の温度計の精度は、家庭料理で大まかな目安として使用する分には十分なレベルと考えられます。
しかし、1℃単位での厳密な温度管理が求められるような調理には、不向きな場合があります。
一般的に、安価な温度計の誤差は±2℃から±5℃程度とされています。
180℃の揚げ油を測る際に、実際の温度が175℃や185℃であっても、家庭での調理結果に致命的な影響が出ることは少ないでしょう。
肉の中心温度を確認し、食中毒を防ぐための加熱目安(例:75℃で1分以上)を知る上でも、数度の誤差は許容範囲内と言えます。
一方で、チョコレートのテンパリングのように、1℃の違いが仕上がりの光沢や口溶けを大きく左右するような繊細な作業には、100均の温度計では精度が不足する可能性があります。
このような用途には、測定誤差が±1℃以内、あるいは±0.5℃といった高精度を謳う専門メーカーの製品を選ぶ方が安心です。
100均でおすすめのデジタルはこれ!

前述の通り、100円ショップでデジタルタイプの料理用温度計を探すなら、キャンドゥの製品が最も有力な選択肢となります。
キャンドゥで販売されている550円(税込)のデジタルキッチン温度計は、コストパフォーマンスを重視する方に非常におすすめです。-20℃から250℃という広い測定範囲は、この価格帯の製品としては特筆すべき点です。
この温度計が特に活躍するのは、以下のようなシーンです。
- 揚げ物:油の温度が数字で明確にわかるため、初心者でも失敗しにくい。
- 肉料理:ローストビーフや鶏ハムの中心温度を確認し、生焼けを防ぐ。
- 飲み物:赤ちゃんのミルクやコーヒー、お茶などの適温を手軽に確認する。
ただし、注意点もあります。
100均の精度に関する項目で触れたように、プロレベルの厳密な精度は期待できません。
また、防水機能は備わっていないことが多いため、丸洗いは避け、汚れた場合は先端を拭き取るなどの手入れが必要です。
「たまにしか使わないけれど、いざという時に欲しい」「まずはデジタル温度計がどんなものか試してみたい」といった方にとって、キャンドゥのデジタル温度計は、価格と機能のバランスが取れた非常に優れた入門機と言えるでしょう。
料理用温度計どこに売ってる?性能で選ぶおすすめ品

- 後悔しない料理用温度計の選び方は?
- アナログとデジタルはどちらがいい?
- 料理用温度計は洗える?
- プロも使うおすすめ非接触タイプ
- 結局、料理用温度計はどこに売ってるものを買うべき?
後悔しない料理用温度計の選び方は?

料理用温度計選びで後悔しないためには、ご自身の調理スタイルや作りたい料理に合わせて、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
どこで買うかを決める前に、まずはどのような温度計が必要なのかを明確にしましょう。
1. タイプで選ぶ
料理用温度計には、主に「スティックタイプ」と「非接触(赤外線)タイプ」の2種類があります。
- スティックタイプ:先端の金属部分を食材に直接差し込んで中心温度を測ります。肉の火の通り具合やパン生地の温度管理に不可欠です。
- 非接触タイプ:食材に触れずに表面温度を瞬時に測れます。揚げ油やチョコレートの湯煎など、衛生的かつ手早く測りたい場合に便利です。
2. 測定範囲と精度で選ぶ
作りたい料理によって必要な温度範囲と精度は異なります。
- 揚げ物やオーブン料理:250℃以上まで測れるものが安心です。
- お菓子作りや低温調理:0.1℃単位で表示され、測定誤差が±1℃以内の高精度なモデルが失敗を減らします。
- 赤ちゃんのミルク:精度が高いものを選ぶと、火傷の心配がなく安心です。
3. 機能性で選ぶ
調理をより快適にする便利な機能もチェックしましょう。
- 防水機能:使用後に丸洗いできるため、肉や油で汚れても衛生的です。
- ホールド機能:測定値を一時的に固定表示できる機能。高温の鍋から顔を離して安全に数値を確認できます。
- アラーム機能:設定した温度になると音で知らせてくれるため、他の作業をしていても安心です。
これらのポイントを踏まえ、ご自身の用途に最適な一本を見つけることが、満足のいく買い物への第一歩となります。
アナログとデジタルはどちらがいい?

スティックタイプの料理用温度計には、昔ながらの「アナログ式」と、数字で表示される「デジタル式」があります。どちらが良いかは一概には言えず、それぞれの長所と短所を理解して選ぶことが鍵となります。
種類 | メリット | デメリット |
アナログ | ・電池が不要で、使いたい時にすぐ使える ・比較的安価なモデルが多い ・構造がシンプルなため壊れにくい ・IH調理器の電磁波の影響を受けない | ・目盛りを読み取る必要があり、瞬時に判断しにくい ・細かい温度(1℃以下)の判別が難しい ・デジタルに比べて測定に時間がかかる場合がある |
デジタル | ・数字で表示されるため、一目で正確な温度がわかる ・0.1℃単位など、細かい測定が可能 ・ホールド機能やアラーム機能など多機能なモデルが多い ・測定時間が短い製品が多い | ・電池が必要で、電池切れのリスクがある ・一般的にアナログより高価 ・防水でないモデルは水濡れに注意が必要 ・IHの電磁波で誤作動を起こす可能性もゼロではない |
どちらを選ぶべきか
- アナログがおすすめな人:とにかく安く手に入れたい方、電池の管理が面倒な方、揚げ物などでおおよその温度がわかれば良い方。
- デジタルがおすすめな人:お菓子作りや低温調理で正確な温度管理をしたい方、素早く温度を知りたい方、便利な付加機能を活用したい方。
このように、ご自身の調理スタイルや求める機能性によって最適な選択は変わります。
どちらのタイプも100円ショップから専門メーカーまで幅広く販売されているため、特徴を比較検討してみてください。
料理用温度計は洗える?

料理用温度計は食品に直接触れるものなので、衛生面は非常に気になるところです。
使用後に洗えるかどうかは、製品の「防水性能」によって決まります。
防水性能は、多くの場合「IPX(アイピーエックス)等級」という国際的な規格で示されます。
この「X」に続く数字が大きいほど、防水性能が高いことを意味します。
防水性能の目安
- IPX7:「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水しない」レベルです。この等級であれば、基本的に本体を丸洗いしても問題ありません。肉汁や油で汚れてもしっかりと洗い流せるため、非常に衛生的です。
- IPX6:「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」レベル。こちらも水洗い可能ですが、長時間の水没は避けるべきです。
- IPX5以下や「防滴」表示:これらは「あらゆる方向からの噴流水に耐える」レベルや、水滴がかかる程度なら大丈夫というものです。丸洗いは避け、固く絞った濡れ布巾で拭くなどのお手入れが推奨されます。
- 防水表示なし:水洗いは絶対に避けるべきです。センサー部分のみを慎重に拭き取る必要があります。
100円ショップの製品や安価なモデルは防水仕様でないことがほとんどです。
一方、タニタやドリテック、ThermoProといったメーカーの上位モデルには、IPX7の高い防水性能を備えた製品が多くあります。
衛生的に長く使いたいのであれば、購入時に防水性能の表示を必ず確認することをおすすめします。
特に肉の中心温度を測った後などは、しっかり洗える製品の方が安心して使用できます。


プロも使うおすすめ非接触タイプ

調理の効率と衛生管理を高いレベルで両立したい場合、プロの料理人も愛用する「非接触(赤外線)タイプ」の温度計が非常に有効な選択肢となります。
非接触タイプは、本体から放射される赤外線が対象物に当たり、その反射をセンサーが感知して表面温度を測定する仕組みです。
最大のメリットは、その測定スピードと衛生面にあります。
非接触タイプのメリット
- 衛生的:チョコレートやソース、スープといった液体や、調理中の食材に一切触れることなく温度を測れるため、味移りや雑菌の繁殖の心配がありません。
- 測定が速い:ボタンを押してわずか0.5秒~1秒程度で温度が表示されます。揚げ油の温度を一定に保ちたい時や、複数の鍋の温度を次々に確認したい時に絶大な効果を発揮します。
- 手入れが楽:使用後に洗う手間が不要なため、調理の時短にも繋がります。
一方で、デメリットも理解しておくことが重要です。
非接触タイプの注意点
- 表面温度しか測れない:赤外線は物体の表面温度しか測定できません。そのため、ローストビーフやハンバーグの中心まで火が通っているかを確認する用途には使えません。この場合はスティックタイプとの併用が必要です。
- 価格が高め:一般的にスティックタイプよりも価格は高くなる傾向にあります。
- 正確な測定にはコツがいる:測定する対象物との距離や、対象物の色(黒っぽいものほど正確に測りやすい)によって、測定値に若干の誤差が生じることがあります。
このような特性から、非接触タイプは揚げ物やパン作り、お菓子作りを頻繁に行う方、あるいは衛生管理を特に重視する方に強くおすすめできる製品です。

結局、料理用温度計はどこに売ってるものを買うべき?

ここまで、料理用温度計が売っている場所から選び方、種類ごとの特徴まで解説してきました。
最終的に「どこで売っているものを買うべきか」という問いに対する答えは、「あなたの目的と予算に最も合う場所で買うべき」ということになります。
選択肢を整理すると、以下のようになります。
100円ショップ(キャンドゥ、ダイソーなど)
「まずはお試しで使ってみたい」「ごくたまにしか使わない」という方には最適です。
110円のアナログ式や550円のデジタル式は、入門用として優れたコストパフォーマンスを誇ります。
ニトリ、ホームセンター
「実物を見て、基本的な機能の製品を納得して買いたい」という方におすすめです。
手頃な価格で、100均よりは信頼性の高い製品を見つけることができます。
家電量販店
多機能なデジタル温度計や、専門メーカーの製品を比較検討したい場合に適しています。ポイントが使えるのも魅力です。
Amazonや楽天市場などのオンラインストア
最も品揃えが豊富で、価格や機能、ユーザーレビューをじっくり比較して選びたい方に最適です。
プロ仕様の高精度なモデルから、デザイン性の高いものまで、あらゆるニーズに対応する製品が見つかります。
以上の点を踏まえると、料理用温度計はどこに売ってるかという情報だけで購入を決めるのではなく、ご自身の用途を明確にした上で、これらの販売場所のメリット・デメリットを比較し、最適な購入先を選ぶことが、後悔のない買い物に繋がります。
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