
ネパールって国の名前は聞いたことはあるけど、あまりよく知らないな……。
そんな方に向けて、この記事ではネパールの基礎情報や「えっ、そうなの!?」と思わず誰かに話したくなるようなおもしろ豆知識をたっぷりご紹介します!
今まで知らなかったネパールを楽しく学べる内容になっていますので、ぜひ最後まで楽しんでくださいね。
どんな国なの?ネパールをざっくりチェック!

まずは、ネパールの場所や人口、言葉など、基本的な情報から見ていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
国名(日本語) | ネパール連邦民主共和国 |
国名(英語) | Nepal |
首都 | カトマンズ(Kathmandu) |
人口 | 約3,100万人(2025年時点) |
面積 | 約14万7,000平方キロメートル(日本の約4割) |
公用語 | ネパール語 |
通貨 | ネパール・ルピー(NPR) |
時差(日本との) | -3時間15分 |
国の花 | シャクナゲ |
国の鳥 | ダフェ(キジの一種) |
ちなみに、ネパールには標高8,000メートルを超える山が8つもあり、ヒマラヤ山脈の絶景はもちろん、文化や暮らしも標高の影響を受けていて、他の国とはひと味違った魅力があります。
そんな自然環境のなかで育まれてきたネパールの文化や日常には、「えっ、そうなの!?」と驚くような話がたくさん!
このあとの豆知識パートで、そんなネパールの“ちょっと意外な一面”に触れていくことにしましょう。
ネパールはこんな国!おもしろ豆知識10選

ネパールには、「そんなことがあるんだ!」と思わず声に出したくなるような豆知識がたくさんあります。
ここからは、そんなネパールのユニークな魅力を10選ご紹介します!
ネパールの国旗は”世界で唯一”の国旗!

ネパールの国旗は世界でただひとつ、四角ではなく三角形の国旗です。ちょっと珍しいですよね。
正確には上下に三角を重ねた独特の形で、ほかの国とは違うデザインになっています。
色は赤い背景に青い縁取り、それぞれの三角には白色の太陽と月のマークが描かれています。
この色や不思議な形・模様には、ネパールの人たちの思いや願いが詰まっていて、例えば尖ったデザインはヒマラヤの山々を表しているとも言われています。
自然とのつながりや民族としての誇りが込められていて、その意味を知ると、ただの「変わった形」ではないことがよくわかります。
さらに詳しい情報は別記事にまとめたので、そちらも合わせてご覧ください👇️
ネパールの休みは「週に1日」だけ!

ネパールでは日本のような週休2日制とは違い、土曜日だけが週に1度の休日なんです。ちょっと驚きですよね。
日曜から金曜までは学校や仕事があり、いわば「週6登校・勤務」が当たり前。
子どもたちも大人も、毎日しっかり通学・通勤するのが日常です。
(「いやいや、週6なんてムリ〜!」という声が聞こえてきそうですが(笑))
仏教やヒンドゥー教の影響で宗教行事は多く、祝日もそのたびに設けられますが、それ以外の通常の休みは基本的に土曜日のみ。
最近では企業や学校によっては柔軟な対応を取り入れるところも出てきているそうですが、国全体としては今でも週休1日制が一般的に続いています。
💡ちなみに…
実は2022年の5月、ネパール政府が試験的に「土日休み」の週休2日制を導入したことがありました。
でも、国民の生活や経済への影響が大きかったことから、わずか1ヶ月ほどで取りやめに。
結局、今までどおりの週休1日制(土曜のみ)に戻されたという経緯があります。
ネパールの「YES」は独特のジェスチャーだった!

日本では、首を縦にふる動作が「YES(OK、はい)」になりますよね。
でも、ネパールではそうではなくて、頭を横に揺らすのが「OK」「YES」のジェスチャーになることがあるんです。
実際のジェスチャーがこちら👇️
頭を揺らすこの感じ、日本では「わからない」という意味に見えてしまいますよね。逆の感じで面白いです!
これはインド文化の影響を受けた仕草で、ネパールでも一部の人が日常的に使っています。
逆に「NO」のときは首をはっきり横に振るので、そこは日本と同じジェスチャーでわかりやすいですね!
1年が365日じゃない!?ネパール暦は別カレンダー

ネパールには「ビクラム暦」という、独自のカレンダーがあります。
この暦は、古代インドの王・ビクラムアディティヤの名に由来していて、ヒンドゥー教の文化や考え方が今も色濃く反映されています。
日本をはじめとした多くの国では西暦が使われていますが、ネパールではビクラム暦が主流。
💡ちなみに…
2025年は、ネパールの暦では2082年にあたります。ちょっと不思議な感じがしますよね。
街中のカレンダーを見て「えっ、今って何年?」とびっくりすることもあるかもしれませんが、現地の人にとってはこれが日常。
学校の行事や公共機関のスケジュールも、しっかりビクラム暦で動いています。
世界最高峰エベレストはネパールでは違う呼び方だった!

エベレストといえば、世界一高い山として有名ですよね。
でも、ネパールでの呼び方は「エベレスト」ではなく「サガルマータ」って呼ばれているんです。
💡ちなみに…
「エベレスト」は英語名で、イギリスの測量官の名前にちなんで名付けられたものです。
また「チョモランマ」はチベット語名になります。
この「サガルマータ」という名前、ネパール語で「空の額(ひたい)」という意味なんだとか。
名前のとおり、空に向かってそびえる姿は、ネパールの人たちにとっても特別な存在です。
標高はなんと約8,848メートル!
観光やトレッキングで訪れる人も多くて、実際にその姿を目にしたときの迫力は、写真や映像とは比べものにならないかもしれません。
左手で食べるのはNG!?ヒンドゥー文化の影響

ネパールでは、左手は「不浄なもの」とされることがあり、食事のときには右手を使うのがマナーとされています。
たとえば、ご飯やおかずを手で食べるときに左手を使うのはNG。右手だけでごはんをすくって食べるのが、一般的なスタイルです。
この習慣はヒンドゥー文化に由来していて、特に家庭料理や伝統的な食事の場面では今も大切にされています。
観光で訪れた時に、現地の方と一緒に食事をする機会があれば、右手を意識して使うと「ちゃんと文化を尊重してるんだな」と好印象を持ってもらえるかもしれません。
インスタ映えスポット?!「カラフルな祈りの旗」が街中に

ヒマラヤの山道や寺院、住宅の屋根など、ネパールではいろんな場所に色とりどりの旗がなびいています。
この旗は「タルチョ」と呼ばれ、実はこれ「風にのせて祈りを届ける」というチベット仏教の文化なんです。
風が吹くたびに、旗に込められた願いが世界に広がっていく——そんな考え方から、昔から山岳地帯の暮らしに深く根づいてきました。
最近ではその美しさからインスタ映えスポットとしても注目されていて、旅の写真に取り入れる人も増えています。
👇️タルチョの詳しい情報はこちらをご覧ください
(準備中)タルチョとは?色の意味や飾る理由をやさしく解説
ネパール語には「敬語の三段活用」がある

ネパール語には、「話す相手との関係」によって動詞の形が変わるという特徴があります。
ざっくり言うと、同じ言葉でも“敬語の三段活用”があるようなイメージです。
たとえば「食べる」という動詞だけでも、
- 親しい人に使う言い方
- ふつうの丁寧な言い方
- 目上の人に使うもっと丁寧な言い方
と、3パターンあるんです。
相手との距離感や立場に合わせて、自然に言葉を使い分けているところは、日本語の敬語にも通じる部分があって、なんだかちょっと親近感がわきますよね。
「世界一停電が多い国」だった時期があった

以前のネパールでは、1日の半分以上が停電になることも珍しくありませんでした。
特に乾季の時期は電力供給が不安定になりやすく、突然の停電が日常的に起こっていたそうです。
そのため、街中のレストランやホテルでは自家発電が備えられていたり、家庭ではろうそくの明かりで夜を過ごすことも多かったと言われています。
現在では状況はかなり改善されましたが、その当時の名残もあり、今でも懐中電灯を携帯する習慣が残っている地域があります。
特に山間部や地方では、停電への備えは今も当たり前とされているようです。
仏陀(ブッダ)の生まれた場所はネパールだった!

仏教の開祖・ブッダといえば、なんとなく「インドの人」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実はネパール南部の「ルンビニ」で生まれたとされています。
この場所は、ブッダの誕生地として長い間大切に守られてきた歴史ある場所で、今でも仏教徒にとってはとても特別な意味を持つ聖地です。
現在は世界遺産にも登録されていて、敷地内には整えられた庭園や記念碑があり、静かで厳かな雰囲気の中をゆっくりと歩くことができます。
「ブッダって実はネパール生まれなんだよ!」って、ちょっと誰かに話したくなってしまうような、そんなエピソードですね。
ここまで、ネパールの基本情報や思わず話したくなる豆知識をよりすぐってご紹介してきました。
日本とは違う文化や習慣がたくさんあって、「へぇ〜」と思うことも多かったのではないでしょうか?
とはいえ、ネパールにはまだまだ面白くて興味深い話題がいっぱいあります!
気になる方は、ぜひ他の関連記事ものぞいてみてくださいね。
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